「きれい」を「楽しむ」美容院 BBQ(Best Beautiful Quality)

コラム
  • 2017.6.30
  • 流行がわからない
 

『最近の〇〇の流行わからないんだよね』とお客様

最近の流行について仕事をしていて度々自分の主観でお話していますが、皆さんは最近何が流行っているか?と聞かれたらどうお答えしますでしょうか?

いつもその話を流さずお客様と面白おかしく盛り上がります。

私の主観で語るならば大まかに

1・情報の取り方の選択肢が広がったこと

2・流行が早く広がり、長続きしなくなったこと

3・流行に流される若者の人口が減少し、自分を持った大人が増えたこと

の三つに話を絞ります。

1・情報の取り方の選択肢が広がったこと

多分一番この情報の選択肢が広がったことが流行の見えなさにつながっていると思います。

ひと昔前なら、一部の人がインターネットなどで流行を捕まえ、遅れて、雑誌、テレビなんかで大きなブームが作られていた感じがしますよね。

90年代後半で言えば、小室ファミリーとか、流行りましたよね。家の居間で家族で観ていた記憶があります。テレビが一台であれば家族ごとその情報に付き合うことになります。

テレビは、当時絶大な力を持っていましたよね・・・。

今気付けば、インターネットが体の一部で、わざわざ雑誌を毎月買う人なんかほとんどいないと思うし、テレビで見たくない番組を見るより、自分の好きなもの、ことをユーチューブなどで検索してみたほうが、楽しいですよね。

きっとユーチューブでわざわざ興味のないものを見る人は少ないでしょう。きっと好きなものを好きなだけ見て、影響されていると思います。

ネットの大きな特徴として、古いものも、新しいものも、検索と興味次第で時系列関係なく無限に無料で出てきますよね。雑誌などは300ページほどの限られた情報をお金で買って、しばらくすると古い情報になりゴミになってしまう・・・。

実際、今時は美容室でも、まずヘアカタはあまり使われないわけで、ネットのヘアスタイルの画像を見せてくれるわけです。

ヘアカタなら、多くて1冊1500スタイルが限界ですが、ネットならば無料で何万スタイル(もう無限スね)出てきます。

ここ2、3年前からたまに『ショートカット流行ってるよね』

と言われますが、実際流行っているかどうか私には正確にはわかりません。

確実にわかるのは、そう感じている方は日頃からショートカットの人や、ネット、テレビの中のショートの対象に大きく関心を持っているということだと思います。

今度は同じ日に『今ボブ流行ってるよね!キラリ』っと、フーム・・。

自分の流行で良いと思いますよ。とニコッとします。

実際のオーダーはここ数年バラバラです。特にこのスタイルっていうのは存在しません。

ただお客様にもマイブームがあるように、美容師にもマイブームがあり、それをオススメすることはありますが。

自分の好きな、興味のあるスタイルをじっくり家で見てきてもらえれば必ず、好きなヘアスタイルは見つかります。(できるかどうかは別として)

あらかじめネットで見てきてもらえれば、初めてのお客様なんかは美容師さんに間違いなく好きなイメージをすぐに伝えられて便利ですね。

美容の世界でもものすごく深いところ(イメージ共有など)までネットは浸透してきています。

2・流行が早く広がり、長続きしなくなったこと

これもスマホの影響だと思いますが、パッと流行ってスッと流行が終わってる。

お笑い芸人ならば、一瞬で消化され消えている感じではないでしょうか。

ラッスン〇〇とか、とにかく早いですよね。もうみんなどれくらいで消えるか想像しながら観てる気がします。

テレビ時代であれば、よく見かける芸人さんでも1日、2、3番組だと思いますが、それでも数時間。

ネットならば、時間関係なく飽きるまで無限リピート。なんのありがたみもなく飽きるまで消費してしまいます。

雑誌を買ったならば、最低1ヶ月は部屋に置かれて暇な時にペラペラ見ましたが、ネットニュースならば、いつでもどこでもその場で読み捨ててしまう。次から次へと新しい情報を頭に入れてしまって、よほど印象に残らない限り、頭の中には残りませんよね。

情報が飽和し処理しきれなくなり流れていってしまう感じがします。

大きな大流行が続かず、とめどなく小さく短い流行がその日単位で埋もれている感じといえば良いでしょうか。

3・流行を作り続ける若者が減少し、自分を持った大人が増えたこと

少子高齢化っていえば大げさかも知れませんが、間違いなくCM見てて感じることは、大人向けの商品、イメージが非常に多いこと。37歳ぐらいから65歳ぐらいまでの対象のCMばかりに感じます。

単純に、人口のバランスと消費のバランスが20年前と変わってきたということでしょうか。20年前、小ギャルが消費を作ると言われていましたね。ちょうどその世代が今、40代に差し掛かってきています。

もちろん、10代20代にはツイッターやらインスタ中心にものすごい速さで流行が生まれ続けているでしょうが、世代を巻き込んで流行るのは難しそうですね。

40代ぐらいはライフスタイルもそれぞれですし、みんな一緒ではなくそろそろ自分らしさを見つけたいと思う世代に入ってくるのではないでしょうか。

 

プチ大人世代の私的まとめ

たくさんある情報を選んで、自分の好きなこと、興味のあることを優先する。

流行を追うより、マイブーム(自分が好きなこと)を持った方が楽しめる。