「きれい」を「楽しむ」美容院 BBQ(Best Beautiful Quality)

コラム
  • 2017.10.27
  • 飽きることの大切さ
 

私の仕事の大半は技術を駆使した施術時間がほとんどです。

お客様はその行われていく施術を見守り、くつろぎ仕上がりを待つのみです。

その時間の安心はどこから来るのでしょう?

それは明確なカウンセリングからです。

そこでお互いの話を同じ方向に向けて意見をすり合わすのです。

このカウンセリングで仕事の90パーセントぐらい質が決まってしまいます。

カウンセリングで、思考をこらし提案し、協調し安心する。

あとは実行だけなのです。

今回、なぜ?

飽きることの大切さを伝えたいかと言いますと

私のカウンセリングでかなり重要な部分だからです。

これからもながいお付き合いになるお客様へ、これから担当させて頂くまだ見ぬご新規様へ

読んでいただければ嬉しいです。

 

飽きたかどうかがすごく大切

私がカウンセリングをする際、よく『今のヘアスタイル飽きましたか?』

と聞くときがあります。

少し(飽きる)と聞くと、良い言葉ではない気がすると思います。

これを『ヘアスタイルを変えてみたいですか?』に変えるとソフト(柔らかく)な聞き方に変わります。

こっちの方が丁寧で優しいと感じるかもしれませんが、あえてこの言葉はあまり使いません

 

飽きたかどうかの質問に

『飽きた』となればこのヘアスタイルに愛着は少なく変えたい変えていいということです。

『飽きていない。気にいっている』

となれば、まだまだ愛着がある、もっとこのスタイルをやりたいということと捉えます。

 

この仕事を続けて感じることは、どれだけお客様が髪に愛着を持ってもらえるかが大切かということを知ります。

いつもヘアスタイルを変える、変えないよりも、

今の気分にあっていて、自分に合っているか?気に入ってるかどうか?

が大切です。

そう捉えないと、いつも美容室に行って何か新しいことを変えないと気が済まない、もったいないと思いがちになります。

いつもと一緒が嫌だったり、せっかく来たんだから少しでも変えないともったいなく感じてしまうのです。

 

大人になれば誰しもが自分らしいスタイルを一つ持ちたいと思うし、

気に入ったスタイルが一つあればあまりコロコロ変えなくても良くなる。

詳しくは 大人のワンパターンは美しい⇦をクリック

 

いくらヘアスタイルを細かく小さな変化をつけたところで

日頃、愛着が薄いとその我々がつけた顔周りの1ミリ、5ミリの違いは表現できません。

愛着が薄れるとブローすらしなくなる確率も上がります。

 

『変えたいかどうか』の質問には、愛着がまだあるかないかが明確になりにくい。

変えたいか?と聞かれたら大概、もったいない精神で少し変えたいと言ってしまわないだろうか?

そこに今のヘアスタイルに愛着はあるのか謎だったりします。

愛着あるかないかは、飽きが来ている、来ていないで判断しています。

 

飽きることも素晴らしい

子育て中の親御さんはご存知だと思いますが、

子供の飽きるスピードの速さはすごいですね。

ずっと同じことを繰り返し、ぱたっと手が止まったら、急に関心もなくなる。

買い与えたおもちゃがそうですよね。一度飽きたら見向きもしない。

一つ一つの物事を消化していくように。

物事の一つ一つが新鮮で新しい・・そんな感覚でしょうか。

成長とともに、目新しいことが減って、一つの物事を深く味わうようになる。

仕事や趣味もそうでしょう。

大人になるにつれ

いつしか(続けていく)というシンプルで奥が深い楽しみ、課題も生まれます。

大変なことがあっても続けるうちに苦しみの中に面白みも生まれ愛着や楽しみも生まれてくるかもしれません。

 

ヘアスタイルは、人生において人間関係や仕事や趣味のように壮大で最も重要なものではなく、体のごく一部です。ですが

その時その時の自分に寄添いフィットし、自分らしさを表現することができます。

その時の気分を盛り上げ、楽しみを広げてくれるものと信じています。

 

時には飽きたっていいじゃないですか。

愛着がないものは整理し、新しいものを手に取ってみてください。

愛着があるものを大切にし、今の自分らしさを大切にしてください。