「きれい」を「楽しむ」美容院 BBQ(Best Beautiful Quality)

コラム
  • 2017.7.21
  • おしゃれと髪のダメージ
 

ひと月ほど前から夏が近づくにつれて髪を明るくしたいというご要望が増えてきました。毎年夏に当然のように髪を明るくしたくなる気分がお客様の中にも私の中にもあるのですが、夏に限らず髪をヘアカラーで明るくするのってすごく髪が痛むからどうしようかと悩みませんか?

今までのMASAさんの考えを聞いてたらならもう答えは見えてるわ・・

ズバリ髪は明るくすると痛むからやめときましょうでしょ・・あたりでしょ・・。

毎日のお客様とのヘアカウンセリングのやり取りの中で、髪を明るくしたい希望と、髪がダメージしてしまう現実とあるわけですが、今現在の私の考えとしては

『ダメージ気にせず、やりたかったら(明るくしたかったら)やっちゃいましょう』が流れになっています。

もちろん、ケースバイケースではあります。

ショートからロングヘアに伸ばしたいのに、ものすごく明るくするためにブリーチを使うのは絶対やめたほうが良いかと思いますが、少しヘアスタイルに変化が欲しくて明るくしたりするのは、多少のダメージより変化を優先しています。

美容師である以上、お客様の希望のオーダーだったとはいえ、お客様の髪が痛むのは、やはり心が痛むわけなのですが、そこにこだわりすぎると、似たり寄ったりの季節感のないヘアスタイルが増えてしまうのではないかと、数年前から思うようになりました。

私たちは髪の医者であり、デザイナーでもあります。その変化とダメージをバランス良く捉えていないと偏ったデザインや、美が生まれてしまいがちです。

美しい髪=ツヤ髪とか決めつけてしまったら、みんな似たり寄ったりのダークトーンの収まりの良いボブスタイルになってしまいます。

全ては作る側、私たちがイマジネーションを広く持たないと偏ってしまいがちです。

美容師さんから髪を明るくすると髪が痛みますよって言われたら、あなたはワクワクした気分で髪を明るくできるでしょうか?

髪を明るくすると髪が痛むから絶対ながい目で見てやめといたほうがいいですよって担当の美容師さんに言われたら、それでも髪を明るくするでしょうか?

美しい髪=ダメージのない髪という概念にとらわれてしまうと、とても窮屈なものになってしまいます。なんせ髪のダメージの多くはお金を払って私たち美容師が作り出しているのですから💦

今の若者の流行の海が似合うカリフォルニアセレブ風の雰囲気なんかを大人世代が似合うように品良くやってしまってもいいと思うんですよね。

大人になっても、その年の夏は初めての夏なのですから、楽しむべきですよ。髪が多少ダメージしても良いです。代償としてあとで何してもダメージは蓄積されるリスクはあります、ただ後先ばかり考えてしまっても面白くないですよね。

その代わり、楽しんだ夏が終わったら何かしら傷んだ毛先をカットしたり、色の抜けた毛先にツヤ感のあるブラウンを入れましょう。それよりも大人女性なら、全身お肌の日焼け止めはマストです。

さあ、まずは美容室に行って見た目や、気分を変えて思いっきり夏を楽しんでくださいね。