- 2016.9.27
- 初対面のお任せは人任せ
長年通った美容室では当たり前の(お任せで)の一言。私たち美容師が言われて困ることは多分ありません。なぜならば、おおかた皆さん常連さんはそうなっていくのですから。9割ぐらいの方がお任せになっていく感じです。
こちらとしては非常に仕事がしやすい”お任せ”ですが、こちら側が訓練していないと、あまり繰り返すとお客様にデメリットが生じることがあります。
一つ、いつも同じような髪型になる
二つ、細かな変化など美容師に言いにくくなる
三つ、カウンセリングそのものがなくなっていってしまう
四つ、いつの間にか任せきりになり何が自分に似合うのか、はたまた
好きなのかさえ解らなくなってしまう。
五つ、担当の美容師さんが辞めてしまったり、いなくなってしまうと
非常に困る
ぐらいでしょうか、もちろん一つめの”いつも同じ髪型”なんかは飽きていないか、新しいスタイルを提案しようか非常に美容師サイドは気をつけていますが、4つめの”いつの間にか任せきりになり何が自分に似合うのか好きなのか解らなくなってしまう”が非常に多い気がしますね。
若い世代はともかく本来、一つのところを永く通ってくださる、浮気をしない一途な大人世代のお客様が、近年、美容室が増えるに従い美容室をコロコロ変える方も増えてきたように思います。
新規カウンセリングをしてみると、いろんな話が出てきますが、多くは長年の美容師との関係の中での馴れ合いや、飽き、ヘアスタイルの変化の無さ、扱いの悪さが原因の多くだったりします。
変えたくても変わらない、伝えたいけど伝わらない。言いたいけど言えない・・・。
せっかく変えた美容室でも
私、うまく言えない、伝えられないのよねから始まり
美容師さんにお任せします・・・。
終えてみるとなんかいつも一緒だわとなります。
三回ほどご来店を繰り返し笑顔でお帰りにな
り、何か違うとまた違う場所を探すことになります。
この記事を読んで解る方はもう解っていると思いますが、
長年通った”お任せ”を引きずってませんか?そもそも初対面でわからないから”お任せ”を簡単に言ってませんか?
一番付き合いのながいはずの自分のことを人任せになっていませんか?
私はいつも一生お付き合いできるにはどういった関係性が理想か考えています。
私もプロですから、どうすれば良いか似合わせはパッと解ります。そしてお任せは美容師の好物です。
ですが、馴れ合いは時として別れを意味します。関係がながくなってもなるべくカウンセリングで話をして起点を変えたりします。
同じショートスタイルでも話の流れでスタイルは変わっていきます。
お任せとは終始こちらのペースで全てを委ねるということです。
完全なるお任せはもっともっとあれもこれも試し、ご意見を頂き、楽しんでから本当に全てを任せてみるものです。
よく私は、お客様に本当の満足のいく”お任せ”はマメに通って3年はかかりますよ。と言っています。
あれも良かったし、これも好きだったというお話からお任せしてみてはいかがでしょうか?