「きれい」を「楽しむ」美容院 BBQ(Best Beautiful Quality)

コラム
  • 2019.2.13
  • 白髪(グレイヘアー)に憧れて
 

最近テレビの報道の反響なのか白髪を染めない、いわゆる若くして50〜60代からグレイヘアーになりたい人、興味を持たれている人が急増していると思う。現に当店のお客様からも少し前まで美容室での会話にかなりの確率で話題になっていたからである。

美容室としては避けようのない話題だし、少し前まで全国の美容室で話題になっていたと簡単に想像がつく。

そして、最近の大きなニュースで企業賃金の不正が発覚したことにより(そもそもお客様と会話する中でも全然実感なかったよね・・・。)国家レベルの偽装が明るみになってしまったことでまた一層、世間の消費が消極的になり、不安が蔓延してきていると感じる。

言わずもがな、家庭のお財布を握る大蔵省的な存在は世の奥様方。日頃巾着の紐を固くしめ、ご自身の出費もさらなるスリム化を図られていることと思う。美容室での消費は誰しもが抑えたいところ。

事実、そして最も値段がかかる行為が白髪ぞめなのである。辞めれるものなら辞めたい方も多いハズですね。

一人の美容師としての個人的な見解にはなりますが、これから4つに分けてお話ししていきます。

 

若くして白髪(グレイヘアー)は流行るのか?

個人的な見解は、男性はこれから大いに流行る。女性は勇気あるものはトライするが現実すぐ毛染めに戻ってきそう。

いつもお伝えしていることだが、日本は今、超高齢化社会である。0歳から100歳まで全人口たして割ると、平均年齢、50歳である(2013年)

男性の場合

現実的には多分男性はこれまで以上に追い風が吹きこれから大いに流行る。また芸能人を見ても吉川晃司さんなど渋いかっこいいイメージの方がたくさん活躍されている。昔から男性に関しては年齢を重ねた方が仕事のポジションは上がり信頼が増す傾向にあったが、現代ではファション的なアイコンでも渋いグレイヘアの大人男性が様になるようになってきていると思う。

男性はそもそも年齢を重ね家庭を持ち中年に差し掛かると大半がおしゃれに無頓着になる。白髪を躍起になって染めている男性の方がレアだ。

おしゃれでグレイヘアで過ごしている人よりも、無頓着で自然といい感じのグレイヘアになられている人が多いと思う。またそれでいいと思う。

またどこか中小企業の社長さんが白髪のヘアスタイルで現れたら人の年輪みたいに発言に説得力は増すのではないか。なんて思ったり

女性の場合

それに比べ、女性は様々な理由でグレイヘアに憧れはするが、断念される方が大半なようだ。大半が思ってはみるが行動には移しきれないだろうと感じる。

グレイヘアが素敵な女性芸能人、著名人となると一気に人数が減る。最近だと近藤サトさんがグレイヘアに触れて話題を集めている。皆さんすぐ『近藤さんは美人だから・・。』という。女性のグレイヘアは美人しか似合わないと言いたげだ。

はたしてそうかなぁ?

美容師をしてて思うけど骨格的に美人、綺麗な人でもやはりグレイヘアーには躊躇している場面がよくある。というか拒絶。

男性は白髪=キャリア やはり仕事優先な一面からもグレイにしやすい。(現に凡人の自分も18歳から美容師してるけど24歳ぐらいまで若いイメージで施術を拒否されたことが多々あったし、今40歳を前にして、ようやくいろんな世代の話ができている実感があります。)

女性は白髪=がいい言葉が見つからないのではないでしょうか?一般的には白髪=おばさん、みっともない という言葉になってしまうのではないか?白髪=嫌悪感 もしも女性の仕事のキャリアが一番に来る時代になれば、またイメージが変わるでしょうか・・。難しいですね・・。

 

男性は50代から女性のグレイヘアは遥か彼方

 

グレイヘアにしたいのならいつかは・・ではなく今にする

よく50・60代の女性のお客様とお話の中でグレイヘアについて話題になると必然とグレイヘアについてどう思うかという話になる。

9割は好きで染めてる派、

グレイヘアに憧れる人は案外少ないもんである。ただ興味は多かれ少なかれみんなある・・。

イメージしていただきたい・・。

年齢を重ね、おしゃれに無頓着なただただ白髪頭の素敵な女性。

颯爽と歩き、人とコミニュケーションとおしゃれを楽しむ素敵なグレイヘアの女性。

多分なりたいのは後者ではありませんか?

グレイヘアをしたいけど頭の一部が黒いのよ・・って言いながらしない。

なかなかいつまでたってもできません。出来る頃にはおしゃれに無頓着になってる前者のほうかもね・・・。なんて話をよくします。

大抵は素敵だと思うけど、80〜90ぐらいになってもっと白くなってからよね・・って話になる。やはりグレイヘア=素敵なおばあちゃんというイメージなのかと捉えてしまうことが多い。

でも皆さん知っての通り、若くしてグレイヘアは相当おしゃれじゃないと素敵な品の良いグレイヘアにならない。

淡いピンクや、藤色、そして真っ赤などサシ色も似合う。グレイヘアにすると、一気に若い時、若ぶってた時の黒、グレー、白のモノトーン一式のおしゃれから色を入れた華やかな世界へと解放される。

そこでやはり矛盾に気づいてしまうのである。

果たして憧れたグレイヘアーが似合う、皆さんが思う80〜90代の年代に自分がさしかかった時そんなおしゃれをいきなりできるだろうか?

金銭面でも年金生活で、貯金を切り崩しての生活だろう・・そんな時にそんな余裕があるだろうか・・・。余裕があるのは時間だけである・・。

今、街で見かけるおしゃれで背筋のピンと張ったグレイヘアの素敵な女性は、髪がまだらなうちからされていることだろう。

髪だけがクローズアップされがちだが、間違いなくグレイヘアは全体のフィッションの引き立て役にすぎない。

年相応、髪の変化とともにおしゃれも徐々に変化させ常に年齢にあったおしゃれを楽しんでいる人。そこには日頃のアイデアと自分らしさ少しのお金が必要だからかと思う。

もう少し白くなってからよね・・って設定がそもそもする気がほとんどない。80代になっても言ってると仕事をしてて日々思うことなのです。

 

若いグレイヘアを楽しんでいる人はどんな人?

 

男性同様、やはり仕事上のキャリアを活かしたい立場の人、人に教えを与える人、が圧倒的に多いと感じます。

もちろんいろんな方がいらっしゃいますが、数やってわかることは、何か多くの人に与えることの仕事につかれている方が非常に多いと感じます。。女医さん、学校の校長先生、デザイナー、料理の先生など想像するだけで説得力が増しますよね。

昨年亡くなられた樹木希林さんも生き神様みたいな悟りを開いた方でしたね。好きだった方多いんじゃないでしょうか。

タイプでいうと、リーダータイプ。頼りになる男性らしいオーラを感じる方が多い。自分の意見、考えもはっきりおっしゃいます。

いかがですか?グレイヘアから考える人生観。

 

毛染め代がもったいないって発想は失敗する

 

毛染め代が高いって方ほど、白髪を仕方なく染めている気がします。に合わせよりも価格。美容室で染めるよりもセルフ。究極は染めない。

でもですね・・・。

染めるのもったいないから白くする人が、白髪にあった洋服にお金出しますかね・・・?

染めなければ、染めなければ、楽になれる。楽になりたい・・。そんな気がします。

グレイヘアに興味がある方のほとんどが、楽になりたい・・。そこからの発想なのではっ!?て話してて思います。

楽になるけど、その発想は老けますよ・・。年相応に。

多分女性で、老けたがる人はいないと思います。

 

ですから染めなければいいって問題でもない。だからほとんどの人は染めると思うんですよね。

もっと言えば、セルフカラーで、自分の顔に似合ってなくてただ染めてる人もやっぱり老けて見える・・。

 

我々の仕事が(似合わせ)のニーズがあると信じてやっているわけなんですよね。

 

最後に若くしてグレイヘアに憧れる、まとめ

 

憧れはするものの、実行される人はごく少数。ほとんどの方はセルフカラーであれ、美容室であれ生涯染めて過ごすと思います。

憧れる発想がある地点ですでに好き好んで染めてしまっているのです。

染める事がもちろん悪い事でもないし、染めない事が立派でもない。

染めた自分と染めない自分のどちらが自分らしいのか?⬅︎めちゃくちゃ重要です。

生き方としてどちらが惹かれるのか?

なんて考えると人から言われる事ではなく、自分んで決めることだと思いますね。

染めない人は結構な割合最初から染めていないものです。白髪が気になってない。

男性はそう言った方は非常に多いですが、女性では稀です。人柄もおおらかな人が多いかと思います。

人目が、白髪がきになるから若いうちから好き好んで自然に染めているのです。

仕方なく染めているのでは楽しくハッピーではありません。

どうせなら楽しくいくつになっても好きで染めましょう。素敵なグレイヘアの方と同じく素敵なヘアカラーの女性になりましょう。