「きれい」を「楽しむ」美容院 BBQ(Best Beautiful Quality)

コラム
  • 2017.9.22
  • パーマをかけたい必見マニュアル
 

よくお客様とのカウンセリングの中で

『パーマをかけると楽になりますか?』という話になります。

 

事実、失敗、イメージの違いがもっとも起こりやすいのがパーマ。

人生に一度誰だって女性だったらトラウマがある方がほとんどではないでしょうか?

本当のところは、随分パーマの薬剤レベルは上がっていて過去には考えられないぐらい仕上がりも良いです。

ただ、パーマの良し悪しは美容師側の経験、知識、技術による差がほとんど。

それに髪質によって、当然向き不向きも存在します。

私の場合ですが

楽かどうかは簡単に言えませんが、とにかくせっかくやるんだったらひと手間かけて楽しむべきですよ。とお伝えします。

昔から繰り返されるお話。パーマに関してを今風にまとめてみることにしました。

 

髪質を配慮したパーマ

私がパーマをする時に必ずお客様に伝えるのは、

現在の主流のパーマはあくまでも(化粧の下地)のようなもの。朝起きてそのままの髪では綺麗に見えませんよ。あくまで(ひと手間)を惜しまない人がするものだとお伝えします。

 

私が判断する適した髪質に合わせるパーマスタイル(実施は髪を見ないとわからないのであくまで参考)

 

直毛とパーマ

直毛の性質

健康な髪ほどかかりにくいが、痛みすぎていてもかからない。

一度カラーして傷んでいる髪ぐらいがよくパーマがかかる。

ゆるいスタイルのパーマはキープしづらいが、細かめのしっかりしたカールは一度かかると強烈にかかってとれない。(よくある失敗談がこれ。)

すぐパーマが取れるからといって、マメにパーマを2ヶ月に一度かけ直し、髪が痛みすぎてかからなくなっている場合が新規のお客さまで多い

実際できるパーマ

 中間から毛先メインのパーマスタイル、 直毛の人はパーマをかけても元のストレートに戻ろうとする力が強いため、大きめカールの場合、パーマだけに頼らず、プラス、コテorホットカーラーなどの併用が望ましい。

 

あまりオーダーはないが、ソバージュや、スパイラルパーマなどの強烈なウェーブスタイルは非常によくかかる

かけてしまえば、お手入れ知らずのほったらかしでもパーマはキープできる。

実現しにくいパーマ

根元のふんわりした、いわゆるくせ毛風は難しい場合が多い。(根元に近づけば近づくほど健康毛であることが多いため、パーマロッドの回転数が増えてしまうため)

ニュアンスのふんわりパーマは、よく言われる3日で取れるパーマとなる。実際にはかかっているが、お客様のお手入れでパーマが出しづらい。

直毛の人は非常にパーマをキープし、ボリュームを維持するということが難しい髪質。

あくまで、コテや、ホットカーラーを併用し、スタイリング剤などで補助してあげるほうが現実的。

直毛の髪質のパーマ、オススメの長さ

ミディアムからロング

元からツヤのある毛質の直毛をフルに生かし、耳上ぐらいまではツヤのある直毛を活かし(かけてもかからない)耳下以下でしっかりカールを楽しむ。ミディアム以上の長さは、トップのストレートと、アンダーのパーマスタイルを合わせてもバランスが取りやすい。

トップのふんわり感を出したい場合は、パーマで無理をせず、最初からコテなどで表面のみ巻くと簡単に綺麗にできる。

直毛のパーマ

普段巻いても半日でカールが戻ってしまう、カールキープできない髪質などにパーマは有効。

ボリュームこそでにくいが、デジタルパーマはかなり有効。毛先のカール、ほんのりウェーブぐらいならごり押ししなくても簡単に綺麗にかかる。

コールドパーマ、クリープパーマはかかるが、ごり押し気味。なんどもするうちに素材が痛みやすい。

通常パーマの場合ある程度少し細かめにして、そのままパーマを楽しむか、デジタルパーマであくまでパーマの目的はスタイルをキープするためにかける場合が多い。

手間はかかるが、手間を惜しまなければ、ツヤのある綺麗なウェーブ、カールスタイルが楽しめる髪質。人から理想的に見られるヘアスタイルの一つ。人には見えないが朝、努力しているタイプ。

 

くせ毛とパーマ

くせ毛の性質

元から曲がっているくせ毛。楕円形の髪からは、ツヤというものはほとんどでない。

どんなゆるいパーマでも長持ちしてしまう反面、ボリュームも比較的出やすい髪質。

あえてパーマをかけない人が大半だが、自分のくせ毛は気に入らないが、パーマはしたいという人も少数いる

 実際できるパーマ

パーマというパーマはほとんどできる髪質。

髪の根元からもパーマがかかりやすいため、様々なウェーブスタイルが楽しめる

ただし、パーマとクセ毛が交わるといらないボリューム、不均一なウェーブが場所によって生まれる。

自毛では足りない部分を足したり、ストレートアイロンを活用してボリュームの引き算をすると良い

 オススメのパーマ、長さ

根元もかかりやすい毛質のため、ショートスタイルのパーマもすごくスタイルをキープしやすい。

ロング、ミディアム、ショートどれもこなせるが、あえて言えば、熱系のスタイリングをすればほぼパーマは必要ない場合が多い。

くせ毛のパーマ

その気になれば、ストレートアイロン、コテ、カーラーなどでその日のスタイリング次第でどんな表現でもできてしまう本当は万能な髪であることが多い。

ただしほとんどのくせ毛さんは子供時代からお手入れスタイリングを諦めてしまっている人が多い。

実はものすごく可能性に秘めた良い髪質だということを知らないままの方が多い。

BBQでは、お手入れ、スタイリングの仕方もレベルに応じてアドバイスをさせていただくので、大半かけていたストレート、もしくはパーマはかけなくなる方が多い。

 

 

 

大まかなパーマスタイルの特徴と時代背景

 

お手入れ簡単王道内巻きヘア

ロング、ミディアム、ショートどれをとっても定番のヘアスタイルであり、一定の人気があります。

イメージは、女性らしく清楚。おしとやかな落ち着いた印象を与える。

昔から不動の人気があり、王道。女子アナがよくしているヘアスタイルでもある。

ヘアスタイルの大半がストレートの部分のためツヤも維持できる。カールは毛先のみ。

パーマとの相性は良く、パーマのみで綺麗に仕上がることのできる数少ないヘアスタイルです。

とりわけデジタルパーマなどホット系と呼ばれる形状記憶パーマなどのメニューとは相性が良く

髪質によっては朝、何もしなくても内巻きスタイルは出来上がっていたりするほどです。

パーマの持ちも上々、毛先さえ切らなければ半年間は余裕で楽しめます。

さらに毛先を整え、CからJカールにすることで長い間楽しめます。

ただし、内巻きの反対は外ハネ

寝癖などで、いつもより、よりはねてしまった毛先はしっかり濡らしもう一度ドライヤーをかけなければ否ないということ

そして案外多いのは、内巻きはキャラに合わない、しっくりこないという女性が結構いるということです。

大抵はお客様自ら伝えてくださるのですが、案外表面上しかわからない担当して間もないケースや、

おしとやかに見えるなど見た目で判断すると嫌がられるケースもあります。

キャラじゃない方は遠慮されずお伝えください。

 

主流のゆるふわスタイル、外国人くせ毛風スタイル

10代〜40代ぐらいまでに人気な大きな外国人くせ毛風カールスタイルや、大きなナチュラルウェーブスタイルが主流です。

イメージは、自由で開放的。自立した女性のイメージ。デザインによってかわいい幼いイメージ。

今流行りの外国人風、ハーフモデル風なんて言われ方もする。

ハーフアップ、クルリンパなどセルフセットと非常に相性が良い。

現在の主流。多種多様。そしてしばらくは安泰なヘアスタイル。

あまりパーマ感を主張せず、あくまでさりげにあくまでナチュラルに仕上がるデザインに仕上げます。

お手入れは、パーマ➕コテorホットカーラーが主流。

デザインのニュアンスの違いはほぼ、コテ、カーラーなどのスタイリングで左右する。

パーマはあくまで大まかなベースである。

スタイリング剤も表面の浮遊感を出す、キープするため必要になってきます。

内巻きのようにねじって乾かして終わり・・じゃなくて仕上げに一手間かけてなんぼのヘアスタイルです。

そのパーマの特性上、カールの大きさによっては乾かした時は大きく自然に出るカール・ウェーブも朝起きた

時には馴染んで消えてしまったかのようなパーマも多くあります。

もちろんパーマがかかっていないわけではなくて、大きなカールの特性上リッジが出にくくなっています。

あくまでもパーマは、カールを1日キープするための補助として考えたほうが、良いです。

最初スタイリングはなれずに苦労さえするものの、慣れてしまえばヘアスタイルのレパートリーは無限。

柔らかい印象の自然なスタイルが手に入ります。

 

強烈な個性のパーマ

一昔前のパーマの感覚だとパーマ自体が主役でとても主張が強く個性的

 

パフィー風スパイラルパーマ

90年代後半に大流行したスパイラルパーマは時代よって形を変え、様々なスタイルとして定着しています。男女のダンサー風、アジアン好きの女性、ブラックカルチャー系など個性を出したい人には非常に好まれるパーマスタイルです。様々なデザインがあります。

お手入れも非常に簡単でパーマ持ちも良いです。

ソバージュ

90年代みんなしていたのがソバージュ。今こそ絶滅しましたが空前のパーマブームはまさにこの時でした。

ソバージュのスタイリングのお供はムース。お手入れは非常に簡単で誰でも再現可能ただしかなりバブリー

 

カーリースタイル(通称おばちゃんパーマ)

カーリースタイルは、今の私たちのおばあちゃん(80代〜)ぐらいだとほぼ100%経験しているヘアスタイルです。

なんであんなにパーマがきついのか若い人は理解できないと思いますが、元々シャンプーブローを美容室でする時代にできたヘアスタイルです。

週に一度、もしくは二週間に一度、頭を洗いに来られるまでヘアスタイルがキープできるように強めにかかっています。あくまでプロの美容師がブローするようにしてあったため、あんなにパーマがきつかったのです。

いつからか、家でシャンプーするようになり、自分でブローできないため奈良の大仏さまのような頭が出来上がったと思います。

お手入れはブローすらも不要。何も必要ありません。

そこらへんから『パーマは楽』という言葉が生まれたんじゃないかと思います。

 

 

パーマは細かくかかりが強ければ強いほど、主張も強く並大抵のことをしても崩れません。

個性も強いので人を選びますが、キャラクターを活かしたスタイルであればこれ以上個性が主張できる髪型は他にありません。

 

まとめ

パーマをすれば楽だとは簡単に言い切れませんが、

直毛の方ならパーマは補助的な考え方を取り入れ無理なくスタイルのキープ、お手入れを楽しんでいただくことが大切だと考えています。

くせ毛の方ならば、今のくせ毛より、カールを出したい場合はおかけしたりもします。クセを活かしたい場合の多くはストレートアイロン等でボリュームの引き算を行い世界に一つのあなたのクセを活かしたヘアスタイルなんかも素敵かもしれません。

パーマ=楽 ではなく パーマ+ひと手間=綺麗 とさせていただきます。